静止衛星より低い高度の衛星に低軌道衛星(LEO)と中軌道衛星(MEO)がある。LEOやMEOでは端末が小型化できるかわりに衛星のカバーする範囲が狭まるため、多くの衛星が必要になる。中軌道衛星では、ICO社が高度10,355km上の12個の衛星で携帯電話サービスを、TRW社のオデッセイが高度10,354kmの12個の衛星により全世界をカバーする携帯電話サービスを行う。低軌道衛星では1998年に米国イリジウム社が高度780kmに66個の衛星を打ち上げ、地上のどこからでも通話できる携帯電話のネットワークを構築する。また、テレデシック社は高度700kmに840個の衛星を上げ、2001年からのデータ伝送サービスを予定している。グローバルスター社も高度1,400kmの48個の衛星により、98年から測位・ぺージングサービスを始める。